2007年04月10日

本音とは

誰しも心の底で思っている「本音」というものを持っている。
多かれ少なかれ。内容の良し悪しに限らず。

 
 

それは、思っていても口に出して言ってはいけないこと、思っていても密かに心に秘めてとっておくべきこと、様々。
心に秘めて想い続けるだけで幸せな気分になれることだってあるだろう。一方で心の奥底にある醜いドロドロしたものが存在することもある。

人間は完全に自分を律することはできない。
ミスをする動物である。
ついついホンネが、口をついて出てしまうことがある。
いかに弁舌巧みで頭脳明晰な弁護士さんとて、人間である以上例外は一切ない。

さて・・・
現職の愛知県知事さんは弁護士出身である。
その方が県庁の新年度挨拶でとんでもない発言をされた。
ハンディキャップを持つ方々のことを「弱い、悪い遺伝子を持つ人たち」と表現した。

その後、「配慮が足りなかった」と釈明した。
ここで納税者として、いや一人の大人として社会人として、あえて苦言を呈す。


このたわけ者!

ここで言う「配慮」とはどういう意味か。
本心では思っていても自分の墓穴を掘らないようにという「配慮」なのか。

仮にそうだとしたら、心の本音ではそう思っていると自ら宣言しているに等しい。
「私は優性思想は持っていない」とも付け加えている。
立場上そう発言すること自体は当然のことだろう。
しかしそれは明らかな矛盾である。
なぜならばそもそも遺伝子の弱い悪いという観点はまさに優性思想そのもの。
「申し訳ない。こんな考えは誤りだった」と言えば、実にわかりやすかった。
そうした上で、自分の考えを根本から見なおす。
それが筋道だろう。


その後の「火消し」に躍起な姿(謝罪?会見)はさらにミスの上塗りをしているように思えてならない。

問題の本質は何か。
配慮があったとかなかったとかそういうことではない。
本当に心からハンディキャップを持った方々の立場になって感じているか、認識しているか。
そういう普段からの「哲学」が大事なのだ。
それがあきらかに間違った方向のものを持っている。
欠如している。


かつて愛知万博の計画構想が持ち上がった際、BIE(国際博覧会協会)が、環境問題や当初から県の構想である「新住計画」などを理由に万博計画に難色を示した。しかしそれから暫くたっても、知事さんは当初からの愛知県のこの構想に固執し続けた。
なぜこのすばらしい計画が認められないのかと首をかしげながら。

自らのその考えに何の疑いもなく、省みることすらなしに。

新住計画とは・・・・・。
万博を行うついでに、万博終了後にその土地を(工業)住宅地(団地)に転用する。
早い話が税金で、個人の土地を宅地整備してやることなのだ。

 

その後、見事な役人発想で「環境万博」というポリシーに急転換。
新住計画を前提とする構想を一掃し、万博開催にこぎつけた。
万博そのものが中止になるよりましと判断したのか。
今となっては何か夢幻のようで、しかし現実には開催された、あの愛知万博にそんな経緯がある。
あれって一体何だったのかなあ。


自画自賛自己満足万博という表現が最も相応しい、この地方らしいお祭り騒ぎであった。
万博輸送のため建設された新交通システムは当時は連日膨れ上がるほどの満員であったが、今や毎日せっせと「空気」を運んでいる今の姿は実に哀れだ。


さて、話を知事さんの事に戻そう。
このようなダイヤモンドに勝る硬度を持つ頭脳をお持ちの方が、我らが住む領地を治める「お屋形様」である。
先の知事選で、際どい接戦を制して3選を果たされた。

それぞれ人間が持つ様々な本音。そしてこの遺伝子の発言。
その後の「配慮が足りなかった」という発言が、すでに自らの心の本音をカミングアウトした決定的証拠となっていることにお気づきであろうか。

新聞では、障害者側の立場から、この発言が「いじめにつながる」というコメントもあった。
しかし「いじめ」に関連づけてしまうことは本質を見誤る危険性がある。
こんな「お屋形様」に、弱いものの立場に立った政(まつりごと)はのぞむべくもない。

自らが五体満足であることにあらためて感謝せよ。 
 

posted by TETSU at 22:44| 沖縄 ????| Comment(2) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
TETSUさん、こんにちは。
長文、拝読させていただきました。
宮崎県知事の「タミフルのんだから異常行動するかもしれない」とか森前首相の「神の国」発言、石原都知事の「三国人」発言などなど・・・、問題発言 次から次へいろいろでますね。
「口は災いのもと」私も調子に乗って、軽はずみなこと言わないよう気をつけます。

それにしてもTEHSUさん、今度は秋田ですか。西に東に精力的に動き回っていますね!
Posted by Jun at 2007年04月11日 09:33
もちろん本人を傷つけない配慮というのは必要です。
だらだらした長文で申し訳ありませんでした。つまり、要職、いみじくも一県の長たる方としての本心、本音にとても失望したということです。
その他取りざたされている「問題発言」騒ぎには、「揚げ足とり」とも感じられる部分もあり、すべて同じレベルで論じるのは難しいかと思います。
Posted by TETSU at 2007年04月11日 13:33
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