2008年04月02日

ロマンと想像

あれは、だいぶ昔のこと。
私が、小学校2年か3年くらいのこと。
 

私の家から、父の実家(つまり祖父母の家)までは自転車で15分くらいのところにあった。
名古屋市千種区内。
よく祖父母の家まで遊びに行った。
私の「おじぃ」の机の引き出しには必ず、某社のコンパクトに作られた地図帳があった。
名古屋市内の区分地図。
祖父が、新聞で出てくる地名の場所を確認するために常備していた地図。
痴呆防止の意味もあったのだろうか。

その発行元を見ると、かなりあとに、私が働くことになった会社。

川の細い線が、だんだん太くなって、
支流を集めて、だんだん太くなって、
やがて名古屋港に注ぎ込む。
あの絵柄に、何となく想像とロマンを掻き立てられたものだった。

川が最初に始まるところって、どういうふうになってるんだろう。
郊外の丘陵地帯から細い青い線が、ちろちろと描かれて川が始まっている。

その線を描いたのは、紛れもない「職人」の大先輩方。
そのロマンを掻き立てられた少年がいた。
そういう「味」と「夢」を描いて生み出すアナログの職人の世界は完全に消滅した。

地図は算術なり。
いや、扱うコンテンツなどどうでもいいのだ。
コンテンツは算術なり。
今の彼らにとっては、算術さえ成り立てば、実質扱うものは何でもよいわけで。

ロマンとか想像とか、そんな世界から一切かけ離れてしまった。
そんな現代があるような気がしてならない。

posted by TETSU at 22:33| 沖縄 ????| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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