「1985年7月9日対日本ハム戦で3回KOされ、翌日の7月10日に引退表明。この年、公共広告機構のコマーシャルに起用され「投げたらアカン」という言葉が流行語大賞を受賞したが、CMを通じて「人生、投げたらアカン」と語りかけていた本人が皮肉にも現役生活をシーズン途中で投げることとなった。」
という書き方をしている。
この書き方は、シャレにもならない。
単なる侮辱以外の何者でもない。
広告内容と自己行動の矛盾を絡ませて妙文を綴りたかったのだろうが。
実は
それは短絡的な誤解そのものである。
CMのそのコピーとは意味あいがまったく違うのだ。
決して「投げた」のではない。
その引退の経緯、そして事の本質がまったくわかってない。
「1度や2度の失敗で、人生投げたらアカンのやで!」
という呼びかけは本当に青少年達に切実に訴えかけるものがあった。
鈴木啓示氏の失敗や挫折は、それは決して1度や2度どころではないのは明白である。
もう回数では数え切れぬほどの失敗挫折を繰り返しながら、20年の歳月コツコツと努力して実績を積み重ねて努力してきた。
むしろ、長年放げ出さずに耐えてきて、その時プロ20年目だった鈴木氏だからこそできる訴えのCMであり、評価されるべくされた流行語大賞だったのだ。
その苦労の軌跡は、執筆者のこの糞若造が想像できる範囲を超えているのは無理もないかもしれない。
本当に、「潮時」と感じるとき。
それは、誰にでも例外なくやってくる。
それは、時を選ばない。
もちろん、シーズン最終戦にあわせて、ぴったり潮時がくる筈もない。
本当に引くしかない決断。
これがどんな苦渋に満ちたことだったろうか。
やれるだけやってやってやり尽くして、本当に燃え尽きたとき。
やはりダメなものはダメという時はあるのだ。
それ以前に何か覚悟や感じるものはあったのだろう。
Wikipediaの記述はこれらの大事な視点を欠いたものと言える。
そういう境地を慮り、それに裏打ちされた記事が書かれることを切に望む。
表現を凝ろうとするあまり、稚拙短絡的で本質を見誤った記述である。
反省せよ、執筆者!
勉強しなおせ。
